理想を求めて紆余曲折した私が、小海町で心地よい暮らしを手にするまで(暮らし編)
「なんでもっと早く移住しなかったんだろう?」移住3年めの今、私はこう思っている。
この記事は紆余曲折して生きてきた筆者が、小海町で心地よい暮らしを叶えるまでを語る連載です。小海町に来るまでの物語は、以前の記事をご覧ください。
① 理想を求めて紆余曲折した私が、小海町で心地よい暮らしを手にするまで(移住前)
② 理想を求めて紆余曲折した私が、小海町で心地よい暮らしを手にするまで(決断編)
前回の記事では、移住したときの心境を少し冷めたテンションで書いた。「違和感がなかった」とか「憧れよりも暮らしやすさを選んだ」などと書いたことで、妥協しているような印象を与えてしまったかもしれないが、それは誤解だ。
たしかに私は引っ越しを重ねる中で、新たな土地に引っ越したからといって、人生が薔薇色になるわけではないことを知った。でも小海町の地域おこし協力隊の募集を見たとき、自分の中のセンサーがピピっと反応したのだ。そして今「あのときの私の決断は間違っていなかった」と思っている。だって今がとっても楽しいから。
今回は、そんな私が考える小海町の好きなところを7つ紹介する。
小海町の好きなところ
①意外と同じくらいの年齢の人が多い
地方移住というと、おじいちゃんおばあちゃんに囲まれるイメージがあるかもしれないが、私にはおじいちゃんおばあちゃんの知り合いがほとんどいない。代わりに同じくらいの年齢の知り合いがそこそこいる。移住してきたときは知り合いなんて誰もいなかったけれど、今は一緒に登山や食事をしたりする仲間ができた。仲間はいい。仲間がいるだけで、この町に住み続ける理由になる。
②家に集まってごはんを食べるのが楽しい
小海町は飲食店が少ない。だから人と食事をするとき、誰かの家で食べることも多い。外食と違って近くの人に話を聞かれる心配をしなくていいし、自分たちが好きなものを食べられる。作る過程から楽しめるのもいい。食べた後はゲームをしたり、笑い転げたり。外食よりもずっと自由だ。

③孤独を感じない
小海町にいると、どこかしらで人に会う。1日予定がなくて「今日は誰ともしゃべらずに終わるなあ」と思っている日でも、駅やスーパー、温泉など町内のどこかに知り合いがいる。私はアパートに住んでいてご近所づきあいが希薄だからこそ、町内で誰かに会えるのはやっぱり嬉しい。
④登山口までの距離が近い
山へのアクセスのよさは、私にとって最も大事なことだといっても過言ではない。東京にいた頃は、登山口に行くだけで疲れていたが、今は車で30分もあれば到着する登山口が複数ある。小海町に来て山がとても身近になって、登山の回数が格段に増えた。

⑤自然の中で自分を整えられる
以前の記事でもお伝えしたように、私は地域おこし協力隊として、セラピープログラムの事務局を担当していた。
仕事を通して森の中で人を癒す方法を知り、自分自身のケアにも使えるようになった。
「なんだか疲れたなあ、ストレスが溜まっているなあ」と感じるときは、松原湖に行く。
松原湖で植物の匂いを嗅いだり、揺れる水面を眺めたりしていると、とってもリラックスできるのだ。
東京にいた頃は、自然の中でリフレッシュするのは大ごとだったけれど、小海町では仕事終わりのちょっとした時間でできる。

⑥渋滞しない
小海町に来て、長野県は渋滞がないのが普通だと思っていた。しかし県内の街の方に出かけたら、道路の流れが悪かったことが度々あった。そこで「県内どこでもこんなに道路が空いているわけではないのだ」と気づいた。きれいな景色を見ながら、スムーズに走れる小海町の道路が好きだ。

⑦温泉300円、ジム無料!
小海町には八峰の湯という温泉がある。露天風呂から八ヶ岳がきれいに見える場所で、観光客にも人気だ。町民にはカードが配られ、それを見せるといつでも300円で入浴できる。
公民館の中にあるジムには、ランニングマシーンやエアロバイク、腕や腹筋を鍛える機械などが揃えられている。しかも無料。それなのにいつも空いていて「誰かが使用中で使えなかった」なんてことは、今のところ一度もない。

挙げようと思えばもっともっと挙げられるが、今回はこのくらいにしておこう。とにかく私は小海町が大好きなのだ。
仕事を理由に好きな町を離れることはしない
小海町の好きなところを列挙しておいてなんだが、私は2年も経たずに地域おこし協力隊をやめてしまった。協力隊の任期は3年なので、途中でやめた私は小海町を出ていくものだといろんな人に思われていた。協力隊を途中でやめると、町から出ていってしまう人が多いらしいのだ。
でも私には引っ越す理由が何もなかった。
・「山に行こう!ごはん食べよう!野菜いる?」と声をかけてくれる仲間がいる
・豊かな自然環境があって、趣味にも没頭できる
・町内にはスーパーもジムも温泉もある
人との距離感や便利さと自然のバランスがちょうどいいのだ。こんなにのびのびと生きられるなら、もっと早く移住したかった。
地域おこし協力隊の求人を見るまでは名前すら知らなかった小海町が、もう離れられない場所になってしまった。
そんな私はこの後、職探しで迷走する。協力隊を任期満了前に退任した人が、どのように町で暮らし続けるのかはまた後日紹介したい。