私たちの町ーー小海町・佐久穂町について
こうみ・さくほ通信「(カッコ)的眼鏡」の舞台である、小海・佐久穂町。隣接するそれぞれの町について、ご紹介します。

“ちょうどいい距離感の町”、佐久穂町
新幹線とJR小海線を乗り継いで、東京から2時間。佐久穂町は長野県の東側にあります。人口は約1万人で、人口密度は東京の100分の1。酪農を含めた農業(プルーン作りが盛んです)を生業にする人も多いですが、近隣の町に勤めている人もいます。新幹線や高速道路など、他のエリアへのアクセスの良さが、様々なライフスタイルを可能にしています。
冬にはマイナス10度を超える、とっても寒い場所です。でも、雪はそこまで降りません。ただ、いろんなものが凍ります。車も、道路も、そこら辺にあるものは大体凍ります。
ただ、その自然条件の中から生み出される豊かな自然も、たくさんあります。まず印象的なのは、町の中央を流れる千曲川です。支流も多いため、かかっている橋の数も必然的に多くなります。町内だけで、231橋もあります。めちゃくちゃ多くないですか?中でもコンクリートの美しいアーチが特徴的な「栄橋」は、国の登録有形文化財にも指定されている、土木的にも価値の高い構造物です。
川に沿った町の中心エリアの標高は740mほど。そこから車で30分ほどの高原エリアへいくと、1200mにもなります。そこには、白樺群生地や北八ヶ岳の苔の森など、見どころもたくさん。便利な町中と、国内でも有数の美しい自然が、共存しています。
自然との距離感だけでなく、人と人との距離感も、“ちょうどいい”町です。地域のコミュニティに参加する人も多く、なんとなく顔がわかる、さりげなく挨拶する、そんなあたたかさがある町です。
最近では特色のあるコンセプトを掲げた学校が開校したり、道の駅ができたりと、各地から人が訪れることも多くなりました。かつては花街としても栄えた商店街を中心に新しい店がオープンして、新旧入り混じったさまざまな店もあります。レトロな車両がかわいい小海線を使って、途中下車しながらのんびりまち歩きするのも楽しいです。

“北欧っぽい町”、小海町
さて、もうひとつの舞台であるお隣小海町は、佐久穂町と同じくアクセス良好で、それぞれの町の中心までの距離感は、車で15分ほど。少し標高が上がって、さらに冷涼な気候のエリアです。佐久穂町から小海町へ行くと、個人的な体感としては2〜3度違う感じがします。ちなみに、町で一番高い所は、八ヶ岳連峰のひとつである東天狗岳の2640m。はい、とっても高いです。
人口は4000人ほど、同じく千曲川が町の中心を流れていますが、町の雰囲気は、佐久穂町とはやっぱり少し違います。こんなに近くなのに、少しずつ色々な条件が違うのがおもしろいものです。特に、小海町らしい景色といえば、やっぱり湖と森の景観。
中でも松原湖は、町のシンボル的な存在とも言えます。春は新緑、秋は紅葉が美しく、一周30分ほどで回れる湖畔の散策路をお散歩も本当に気持ちがいいです。冬になると湖は全面氷結し、ワカサギ釣りの人気スポットに。気軽に非日常体験ができる場所でもあります。
そんな小海町の湖と森の景観は、北欧の雰囲気にもそこはかとなく似ています。八ヶ岳の景色をはじめとする自然の色彩や爽やかな空気感など、様々な似た条件がそうさせるのでしょう。町内には在日フィンランド人のための保養施設として建てられた「フィンランドヴィレッジ」があり、安藤忠雄建築の「小海町高原美術館」ではフィンランドにちなんだ“夏至祭”が行われるなど、北欧関連のあれこれも盛んです。
また、小海駅前エリアの雰囲気もたまりません。駅前複合商業施設「アルル」の看板や駅舎の時計台はレトロでいい感じ。観光・登山者や地域の学生などがたくさん利用する小海駅は、様々なバスが乗り入れていて、ターミナル駅のような雰囲気でもあります。のんびりと人の行き交う様子を眺めるのが個人的なお気に入りです。
ふたつの町へ出かけよう
というわけで、私たち編集部はこのふたつの町で過ごしながら、それぞれの偏愛眼鏡で町の楽しみ方をご紹介していきます。町へ出かけ、町を愛でる。熱量高めなそれぞれの記事を、どうぞお楽しみに。